今日もヤマガラたちがエゴノキの実を食べに来ている。
蝉たちの声のボリュームが落ちて、鳥たちのささやかな声があちこちで聞こえるようになった。田んぼのお米を食べるスズメたち、大きな木から木へ糸でターザンロープする蜘蛛とか、ものすごい速さで螺旋を描いてくるくると飛び回る二羽のミスジ蝶、一か所だけものすごく揺れてバイバイしているような葉っぱとか、あらゆるものが心を柔らかくほぐしてくれる。少し傾きかけた太陽を浴びてキラキラしている緑の中を、ゆっくり深呼吸しながら歩く。
ナンバンギセル ”おもひぐさ”
道の辺の尾花がしたの思草(おもひぐさ)今更になぞものか念はむ
(私は全くあなたを頼りにしているのだから、今更どうして、道の
辺の尾花の下のオモヒグサのように、何も思うことはありません。
安心してあなたに頼っていますよ)※
植物保護区はこの花のためだったよう
今日もありがとう
<ちょっと寄り道>
台風が近づくとサーファーたちはそわそわしだす。私も以前はそうだった。今はゆったり楽しみたいのでちょっと引いたところから海を眺めている。とはいえ、今日はいろんな波の表情を求めてサーフスポットをはしごしてみた。鎌高前で二本(こちらはそこそこよかった)、銅像前で一本(混みすぎてて)さくっと。波は一つとして同じものはなく一期一会。以前は下手で乗れないから、粘って気づいたら半日も海に入っていたなんてこともしばしばだったが、結局のところ私にとってサーフとは自然との対話であり瞑想なのである。ご飯を食べたり散歩したりすることと同じ。満足すれば短時間ですむ。肌感覚や体の中の磁気の感覚で天気や風をよんで、水の中で、波の上で、身体感覚に耳を澄ますこと、それだけ。それだけなんだけどすごくすごく楽しいことは確か。海の水につかるだけでも体と心にいい気がするのでお勧めです。
水についてのおすすめの本
『水は答えを知っている』江本勝 サンマーク文庫
「私たちの思念は、刻一刻と世界に影響を与えています。創造というイメージと言葉を投げかけるならば、世界は素晴らしいものを創造するでしょう。(中略)
それに気づいたら私たちは自分の境遇に恨み言をいったり、自分の不具合を周りのせいにしてはいけません。いま、この瞬間にも、あなたは世界を変えることができるのです。あなたがすべきなのはただ一つ、選択するということです。」(『水は答えを知っている』より)
水は私たちが思っている以上に不思議な存在だということがわかると思います。
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※参考文献 『萬葉の花』松田修 芸艸堂